【2月3日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は2日、複数の女性記者へ数年にわたってセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をしていたと告発されたミッキー・キャラウェイ(Mickey Callaway)投手コーチに職務停止処分を科した。

 キャラウェイコーチについては、米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)が1日、5人の女性の告発内容を詳細に記した記事を掲載し、わいせつなメールを送ったり、ヌード写真を要求したりといった不適切な行為に及んでいたと報じた。

 これを受けてエンゼルスは、「ジ・アスレチックの告発記事について、昨日把握した」と話し、「けさ、ミッキー・キャラウェイを職務停止とした。今後は米大リーグ機構(MLB)と緊密に連携しながら全面調査を実施していく」と発表した。MLBもすでに調査開始を発表している。

 報道によれば、不適切行為は三つのチームで5年間続いたという。45歳のキャラウェイコーチは、2013年から2017年までクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)で投手コーチを務め、2018年から2019年にニューヨーク・メッツ(New York Mets)で監督としてチームを率いた後、2020年シーズン開幕前にエンゼルスの一員となっていた。

 報道に対して、キャラウェイコーチは慎重な言葉でつづったコメント文をジ・アスレチックへ送り、「関係は同意の上でのものであり、関わった女性の尊厳を冒す意図は全くなかった」と述べている。「私は結婚しており、全体的な告発内容については妻も把握している」 (c)AFP