【5月22日 AFP】米大リーグ(MLB)、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)の元守護神フェリペ・バスケス(Felipe Vazquez)被告(29)は、当時13歳だった少女との関係を含む複数の性犯罪行為で有罪となり、長期の実刑判決が言い渡される可能性に直面している。

 米北東部ペンシルベニア州ウェストモーランド(Westmoreland)郡で21日に開かれた陪審裁判では、最終弁論が行われた後の数時間に及ぶ評議の末、子どもへの性的虐待10件、未成年者への違法な接触2件、法定上の性的暴行1件、未成年者への不正行為1件、そして16歳未満の子どもへの強制わいせつ行為1件の罪でバスケス被告が有罪となった。

 一方、未成年者との違法な接触またはコミュニケーション10件については無罪となった。

 警察によると、2019年9月に逮捕されたバスケス被告は、26歳だった2017年に当時13歳の少女と「性交はしたものの、実際はしていない」と話していたという。

 検察の主張では、被告はこの少女と車内で肉体関係を持ったことに加え、テキストメッセージやソーシャルメディアで連絡を取り合い、自分のヌード画像や性的行為に及んでいる動画を送ったとされている。

 現在17歳のこの少女は、バスケス被告と同様に今回の裁判で証言台に立った。被告の弁護団は少女が年齢を偽っていたと訴えており、被告自身も少女が成人の女性であると思い込んで関係を望んだと証言した。

 MLBの元オールスター選手でリーグ屈指のリリーフ投手の一人だったバスケス被告は、数十年を刑務所で過ごす可能性がある。今後は90日以内に判決が言い渡されるほか、フロリダ州とミズーリ州でもこの少女との関係を含めてさらなる罪を問われている。(c)AFP