【5月26日 AFP】テニス史に残るライバル関係にあるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、四大大会(グランドスラム)をはじめ、マスターズ1000(ATP Masters 1000)、五輪、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)などで計57回にわたって対戦してきた。

 今年の全仏オープンテニス(French Open 2021)でも両者が再び相まみえる可能性は高い。そこでAFPは、両雄が初めて顔を合わせた15年前の2006年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)準々決勝を振り返る。

■試合前

 ナダルは当時19歳で前回大会を制して自身初のグランドスラム優勝を果たし、この年の全仏には第2シードのディフェンディングチャンピオンとして出場していた。

 一方のジョコビッチも当時は怖いもの知らずの19歳で、現在1位に立つ世界ランキングはまだ63位だった。

 トップ30の選手3人を撃破して準々決勝に進出していたジョコビッチは、ナダル戦を前に「ただプレーするためではなく、勝つためにコートに立つ」と言い放ち、自分は何も失うものはないと強調した。

 一方のナダルは、ポール・アンリ・マチュー(Paul-Henri Mathieu、フランス)との3回戦に続き、レイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)との4回戦でも4セットの戦いを強いられるなど、決して楽な勝ち上がりではなかった。