■選手協会でフードバンク設立

 国際プロサッカー選手会(FIFPro)の支援を受け、ガボンの選手協会はフードバンクを設立した。毎月8人の選手が、3万CFAフラン(約6000円)相当の米、缶詰、油など食料品のセットを受け取っている。

 シコ・サス(Chicco Sassou)選手(32)もその一人だ。5日に食料セットを受けた際、「これでこの先、3週間やっていけます」と静かに語った。

 不安な毎日だが、夢は捨てていない。平日は身体トレーニングを続け、週末はアマチュアチームで試合をしてコンディション維持に努める。

 時々、大先輩たちから2万~3万CFAフラン(約4000~6000円)ほどの寄付があるが、彼のガールフレンドと子どもには大助かりだ。

「他の元選手たちに連絡して、少しでも稼げる話や単発の仕事を探すようにしています」とサス選手。「サッカーで生計を立てようとしたら、この国を出ていくしかありません」

 映像は4月4、7日撮影。(c)AFP/Adrien MAROTTE