【5月25日 AFP】サッカースペイン代表のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は24日、欧州選手権(UEFA Euro 2020)に向けた代表メンバーを発表し、ベテランDFのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が外れた一方、同チームでの出場が可能になったばかりのアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)らが選出された。

 レアル・マドリード(Real Madrid)のキャプテンを務める35歳のラモスは今季けがに悩まされ、今年に入ってから先発出場は5試合しかなかった。

 エンリケ監督は24人の代表選手を発表した記者会見で、「非常に難しい決断だったが、彼(ラモス)は今季出場することができておらず、1月からはほとんどトレーニングもしていない」とコメントした。

「彼にはきのう(23日)電話をかけたが、とてもつらく難しいものだった。真のプロフェッショナルで、代表チームを大きく助けてくれる存在であるだけに残念に思う。彼は今後もチームの力になれるが、私はチームにとって最高の策を探し求めなければならない」

 ラモスが招集外になったことで、今回のスペイン代表はレアルの選手が不在となった。

 ラモスはツイッター(Twitter)に「チーム(レアル)をあれ以上手助けすることができず、スペイン代表でもプレーできなくなりつらいが、こういうときは休養し、しっかりと回復して来年復帰するのが一番だ。これまでもずっとそうしてきた。母国を代表できず胸が痛いが、正直かつ誠実になる必要がある」と記した。

「われわれにとって素晴らしい欧州選手権になることを願っている。一人のファンとして自宅から応援する」

 スペインは欧州選手権の直後に開幕する東京五輪の出場権も獲得しており、7月22日に札幌でエジプトとの初戦を迎える。

 ラモスはオーバーエージとしてU-24代表に選ばれる可能性があるが、エンリケ監督は自身が五輪メンバーを選出するわけではないとして、招集の可能性についてはコメントを控えた。

 ラモスの不在によって、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属する32歳のセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)とジョルディ・アルバ(Jordi Alba)が、若返りを果たしたチームのまとめ役となる。

 エンリケ監督は最近多くの若手選手を試験的に起用しており、欧州選手権に向けてはエリック・ガルシア(Eric Garcia)、パウ・トーレス(Pau Torres)、フェラン・トーレス(Ferran Torres)、ミケル・オヤルサバル(Mikel Oyarzabal)、ペドリ(Pedro Gonzalez Lopez 'Pedri’)、ダニ・オルモ(Dani Olmo)といったフレッシュな顔ぶれが名を連ねた。(c)AFP