大規模イベントのコロナ感染調査、計6万人参加で陽性15人 英
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【5月22日 AFP】英国で、大規模イベントが新型コロナウイルス感染に与える影響を調べるため、試験的に開催された9回のイベントに参加した計約6万人のうち、その後の検査で陽性となったのは15人のみだった。英保健当局が21日、発表した。
試験イベントは、イングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)の2試合、世界スヌーカー選手権(World Snooker Championship)、英国最大の音楽賞「ブリット・アワード(Brit Awards)」の授賞式など。英政府はこれらのイベントに一定数の観客を入れることを許可してきた。
英国では3月以降、厳格なロックダウン(都市封鎖)規制が徐々に緩和されており、先週末に開催されたイングランドFAカップの決勝では、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)にサッカーファン2万2000人の入場が認められた。
当局は現在、9回の試験イベント後に陽性が判明した15人を追跡調査している。
英国は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)によって欧州で最大級の影響を受けたが、ワクチン接種が進んでいることなどにより、ロックダウンの緩和が可能になっていた。
英政府は6月21日までに残りの規制も解除していく方針だが、インド変異株の感染者が国内各地で急増したため、規制解除の先行きには不透明感も出ている。
来週にはボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が今後の規制緩和について発表するとみられている。(c)AFP