【5月20日 AFP】サッカードイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は19日、欧州選手権(UEFA Euro 2020)に向けた代表メンバーを発表し、構想外だとして2年間招集されてこなかったFWトーマス・ミュラー(Thomas Muller)とDFマッツ・フンメルス(Mats Hummels)が復帰を果たした。

 31歳のミュラーは、親指を立てた写真を添え「また戻ってきた」とツイッター(Twitter)に投稿。32歳のフンメルスもインスタグラム(Instagram)で「復帰できてうれしい。新しい章に向けて、やる気がみなぎっている」とコメントした。

 しかし、2019年3月に両選手と共に構想外を言い渡されたDFジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)の名前はなかった。

  レーブ監督は、2018年に行われたW杯ロシア大会(2018 World Cup)でのまさかのグループステージ敗退を受け、若手にチャンスを与えるためにミュラーとフンメルスに構想外を言い渡した2年前の判断を後悔していないと述べた。

 しかし、スペインに大敗し、ホームで北マケドニアに敗れるといった最近の不振によって、「全てを考え直す必要があった」という。

 ドイツは本大会で厳しいグループに入っており、6月15日にミュンヘン(Munich)で世界王者フランスとの初戦に臨み、その4日後には前回王者ポルトガルと対戦する。

 両ベテランを再招集した理由について「リーダーシップの点で、彼らはチームに多くのものをもたらす」と説明したレーブ監督は、「われわれはいくつかの試合で安定感と経験を欠いた。ミュラーとフンメルスは今季非常に良いパフォーマンスを見せており、チームをけん引できる」と述べた。(c)AFP