中国の高齢インフルエンサー、SNSで大活躍
このニュースをシェア
■「何でも知っている」
1960年代に生まれた中国人は、男性60歳、女性55歳の定年年齢に達する世代だ。毛沢東(Mao Zedong)時代の文化大革命(Cultural Revolution)後に高等教育の機会が広がった最初の世代となる。
「この年齢層は(上の世代よりも)裕福で高学歴です」と語るのは、高齢インフルエンサーのソーシャルメディア運営を支援する「北京ダーマテクノロジーカンパニー(Beijing Dama Technology Company)」のビアン・チャンヨン(Bian Changyong)最高責任者だ。
「そのおかげで、ネットコンテンツから収益を上げる可能性が広がり、質も向上している」と同氏は言う。
さらにビアン氏によると、新型コロナウイルスの流行で、買い物や娯楽を追い求める高齢者のインターネット利用が加速した。
自らの動画チャンネルを持つ「おばあちゃん」ことルアン・ヤキン(Ruan Yaqing)さん(58)は、「iPhone(アイフォーン)」を使って、600万人を超えるファンに北京の歴史や文化を案内している。
「年寄りは何も知らないと若い人は思い込んでいるでしょうけれど」とルアンさん。「実際は何でも知っていますよ」 (c)AFP/ Danni Zhu and Noel Celis