【5月17日 AFP】20-21スペイン1部リーグは16日、第37節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はルイス・スアレス(Luis Suarez)が試合終了間際に劇的なゴールを挙げ、オサスナ(CA Osasuna)に2-1で逆転勝利。リーグ優勝に王手をかける決勝点をマークしたスアレスについて、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「並外れている」と称賛した。

 ホームのアトレティコは81分までオサスナにリードを許し、リーグ優勝の望みを先延ばしにするだけでなく、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)をリードしていたレアル・マドリード(Real Madrid)に残り1試合で首位の座を譲ることになる敗戦に直面していた。

 しかし82分、レナン・ロディ(Renan Lodi)が同点弾を決めると、88分にはスアレスがゴールまで約7メートルの位置からボールを流し込み、アトレティコの選手たちは喜びを爆発させた。

「彼は並外れている」とスアレスを褒めたたえたシメオネ監督は、「彼は自身がまだ全盛期のFWであり、人々が間違っていることを証明したいと思ってここにやって来た。われわれのもとから離れていくかに思われた試合を決着させるのに、誰が彼よりもふさわしいだろう?」と続けた。

 ピッチ上にいた選手やベンチプレーヤーたちはコーナーフラッグ付近でスアレスに折り重なり、試合終了の笛が鳴ると、リーグ優勝にあと1勝と迫ったことで、歓喜ではなく安堵(あんど)から膝から崩れ落ちる選手もいた。

 1試合を残してのタイトル獲得にはレアルが敵地サン・マメス(Estadio San Mames)で足元をすくわれることが必要だったが、ナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho')のゴールでレアルが先制したことで、アトレティコの優先事項はすぐさま勝ち点の維持に切り替わった。

 逆転勝利によってレアルとの勝ち点差を2のままとしたアトレティコは、今週末に行われるアウェーでのレアル・バジャドリード(Real Valladolid)戦に勝利すれば、直近25シーズンで2度目の優勝が決まる。

 一方、ホームにセルタ(Celta de Vigo)を迎えたFCバルセロナ(FC Barcelona)は、89分に逆転ゴールを喫して1-2で黒星。リオネル・メッシ(Lionel Messi)のヘディングで先制するも、サンティ・ミナ(Santi Mina)に2得点を許し、優勝争いから脱落することになった。(c)AFP/Thomas ALLNUTT