【5月13日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)は12日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は19歳のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を7-5、6-4で下し、通算10度目の優勝に向けて好発進を切った。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝のナダルは2時間10分でシナーに勝利し、同大会における初戦の成績を16勝1敗とした。

 世界ランキング18位のシナーは第1セット、2度にわたって1ブレークアップとリードすると、相手のセットポイントを6本しのいで番狂わせを起こすべく全力を尽くした。

 第2セットでも1ブレークダウンとリードされたナダルだったが、そこから反撃してゲームカウントを4-4にすると、最後は4本目のマッチポイントでシナーを破った。

 直前に行われたマスターズ1000(ATP Masters 1000)の2大会、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)ではどちらも準々決勝敗退となったナダルは、「マドリードの後は前向きな気持ちでスタートを切るのが重要だった」とコメントした。

 34歳のナダルは8強入りを懸け、第13シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)と対戦する。

■メドベージェフはクレーでの苦悩続く

 今週発表された世界ランキングで、ナダルと入れ替わる形で2位に浮上した第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は、同27位の同胞アスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)に2-6、4-6で敗れ、2回戦敗退となった。

 今年3月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2021)でツアー初優勝を飾ったばかりのカラツェフは、3回戦で同47位のライリー・オペルカ(Reilly Opelka、米国)と激突する。

 第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、マートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)との2時間30分を超える一戦で3-6、7-6(7-5)、6-0の逆転勝利を飾り、3回戦に駒を進めた。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)王者で、前週のマドリード・オープンでは準決勝に進出したティエムは次の試合、ワイルドカード(主催者推薦)のジャンルカ・マーゲル(Gianluca Mager、イタリア)に6-4、6-4で勝利したロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego、イタリア)と激突する。

 また、2017年大会で優勝している第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)も、予選勝者のウーゴ・デリアン(Hugo Dellien、ボリビア)を6-2、6-2で退け、錦織圭(Kei Nishikori)が待つ3回戦に進出した。

 第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)も勝利を収め、3回戦で第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と顔を合わせることになった。(c)AFP