【5月15日 CGTN Japanese】中国科学技術大学研究グループはこのほど、超伝導量子ビット数が世界最多の量子コンピューターのプロトタイプ「祖冲之号(Zuchongzhi)」の開発に成功しました。「祖冲之号」は62ビット量子コンピューターであり、プログラム可能な二次元量子ウォークを実現しました。

「祖冲之号」の研究成果は7日、国際的に権威ある科学誌『サイエンス』で発表されました。量子コンピューターのプロトタイプ「祖冲之号」の開発成功は、超伝導量子システムにおける量子優位性の獲得、素材設計、薬物分析などの量子コンピューティングの開発についての技術面の基盤を築いたとされます。

「祖冲之号」の名は、西暦紀元5世紀から6世紀にかけての中国南北朝時代の著名な数学者、天文学者であり、世界で初めて円周率を小数点以下7位まで正確に精算した人物である祖冲之に由来します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News