【5月8日 CGTN Japanese】雲南大学(Yunnan University)脊椎動物進化研究院や中国科学院古脊椎動物古人類研究所などはこのほど、中国南西部の雲南省(Yunnan)楚雄(Chuxiong)イ族自治州禄豊市(Lufeng)内のジュラ紀前期の地層から、体長約1.7メートルの恐竜幼体の化石を発見しました。この恐竜は約3歳で、いかなる既知の種族にも属さないとのことです。

 この調査研究の成果は、中国地質学会主催の学術誌「地質学報」に掲載されました。記事によれば、「この恐竜の個体は早期発育段階にあった。世界のその他の基本的な竜脚形亜目の幼体と比べることで、年齢は3歳程度と判断した。この幼体化石は歯が葉状であることから草食性であり、主な食物はワラビ類と松柏類だ。また、同標本は大足竜類に属するが、その他の竜脚形亜目と比べると基本的であり、いかなる既知の種族にも属さず、しかもその他の竜脚形亜目恐竜の幼体と進化の関係は比較的遠い」とのことです。

 雲南省楚雄イ族自治州禄豊地区の竜脚形亜目恐竜の化石群は大量の古い脊椎動物の化石を含んでいます。禄豊で発見される化石は今から約2億年前のジュラ紀のものです。禄豊地区の地層は目下のところ、雲南省内の中生代地層の中でも、化石を最も豊富に含む地層です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News