【5月10日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は9日、新型コロナウイルス対策をめぐり厳しい批判を浴びる中、首都ブラジリアで支持者を率いて大規模なバイク集会を開いて母の日を祝った。

 護衛に囲まれたボルソナロ氏は、バイクに乗った大勢の支持者を率いて大統領府を出発し、首都中心部を1時間ほど走った。

 ボルソナロ氏は支持者らに対し「昨年は、誰も予想していなかった新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)という非常に深刻な問題が起きたが、われわれは少しずつ勝利に近づいている」と訴えた。「安心してほしい。最高司令官として言うが、わが軍が出動してみなさんを自宅に閉じ込めることはない」

 集会の最後には、新型ウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を痛烈に批判し、支持者らとの写真撮影や握手に応じたが、ボルソナロ氏も、支持者の多くもマスクを着用していなかった。

 ブラジルの新型ウイルスによる死者は世界で2番目に多い42万人となっている。新規感染者は減少傾向にあるが、致死率は南北米および南半球で最も高い。(c)AFP