【5月9日 AFP】事実上の崩壊状態となった欧州スーパーリーグに今も残っているレアル・マドリード(Real Madrid)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、ユベントス(Juventus)の3クラブは8日、欧州サッカー連盟(UEFA)から「脅迫」を受けていると述べ、構想の正当性を主張した。

 スーパーリーグは、創設メンバーの降格がない大会として当初12クラブが参加の意思を示していたが、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、アーセナル(Arsenal)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、チェルシー(Chelsea)、リバプール(Liverpool FC)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、インテル(Inter Milan)、ACミラン(AC Milan)の計9クラブが計画から手を引き、正式に撤退を表明していないのは3クラブだけとなっている。

 その中でUEFAは7日、撤退した9クラブには罰金を含めた処分を科し、残る3クラブに対しては「適切な措置」を取ると発表した。

 これに対してレアル、バルセロナ、ユベントスは共同で「第三者からの受け入れがたい圧力と脅迫を受け、創設クラブは苦しみ続けている」と述べ、「法の支配の下で許される行為ではない」と続けた。

 さらに3クラブは、スーパーリーグを創設したのは「サッカー業界の持続性のない現状に対して、解決策を提供する狙い」があったと話し、撤退した9クラブを含めて「サッカーが魅力を保ち、長期的に生き残っていくためにも、構造改革が欠かせないという共通の懸念を持っていた」と主張している。

「われわれの友人であるスーパーリーグの創設メンバーが、不安定かつ矛盾した立場に置かれたまま、昨日UEFAの宣言に署名したことが残念だ」 (c)AFP