【4月26日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長が、欧州スーパーリーグ構想は「完全に終わった」ものと信じていると話した。

 スーパーリーグは前週19日、欧州の強豪12クラブによって立ち上げが発表されたが、わずか48時間でプレミアリーグの6クラブが撤退するなどし、あっという間に事実上の崩壊に追い込まれた。

 発表から1週間がたったこの日、ルンメニゲ社長は独紙ビルト(Bild)の日曜版に対して「この話題は完全に終わった。あれは威嚇射撃だった」と語った。

「世界を引っかきまわすサーカスが48時間繰り広げられたわけだが、結局のところ、それにも良い面はあったのだろう」

「サッカー界に大勢いるビジネスマンたちが、サッカーと単なるビジネスとは少し異なると理解することにつながったのだから」

 スーパーリーグ構想に賛同したユベントス(Juventus)のアンドレア・アニェッリ(Andrea Agnelli)会長に代わり、欧州サッカー連盟(UEFA)の理事に就任したルンメニゲ社長は、スーパーリーグに参加しなかった理由について、自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)や伊投資会社エクソール(Exor)で理事を務めた45歳のアニェッリ氏らとの経歴の違いを挙げた。

 65歳のルンメニゲ社長は「アンドレアは私とは世代も異なるし、別のタイプの人間だ」と話し、「私自身はサッカーをプレーしてきて、自分には金だけではなく、サッカーに対する責任があると常に考えてきた」と続けた。(c)AFP