【5月3日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)は2日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は4-6、6-3、1-6でカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)に敗れた。しかし大坂は、クレーコートシーズンのプランに支障はないと話している。

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 2019年の全仏オープン(French Open 2019)以来のクレー大会出場となった大坂は、1回戦では土居美咲(Misaki Doi)との日本人対決に勝利したものの、今週トップ20入りを果たしてきたムチョバに敗れて大会を去ることになった。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)と全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)を制し、ハードコートでは通算7勝を挙げている大坂だが、クレーではトロフィーに手が届かずにいる。それでも大坂は試合後「この結果をかなり前向きに捉えている」とコメントした。

「プレー姿勢をコントロールして、懸命に戦えたし、自分としてはよくやったと思っている」

「肉体的な疲れはない。大事な場面でポイントの判断を誤っただけ」

「だからここから学んで、できれば彼女とはクレーでもう当たりたくないけど、次にやるときはもっと良い判断ができるはず」

「試合後にチームとしっかり話ができたことにすごく満足している。ちゃんとプランがあるし、これでいいと思っている」

 全仏で四大大会(グランドスラム)3大会連続優勝の懸かる大坂だが、これまでは3回戦を突破したことが一度もない。大坂は「こういう大会は前哨戦と呼ばれていて、もちろんいいプレーをして勝つために来ているけど、ここで優勝してその後に調子を落とすくらいなら、全仏にピークを持っていきたい」と話している。

 勝利したムチョバは、3回戦で第16シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)と対戦する。サッカリはアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)に6-3、6-1で快勝して勝ち上がった。

 過去にこの大会で2回優勝している第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、鄭賽賽(Saisai Zheng、ジェン・サイサイ、中国)の終盤の反撃を振り切って6-0、6-4で2回戦を突破した。

 第5シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)は6-3、6-3でダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)に勝利して16強入りし、次はジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)と対戦する。ペグラはビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が腰の負傷で棄権したため、不戦勝で勝ち上がった。(c)AFP