【4月28日 AFP】新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大するインドの首都ニューデリーで27日、歩道や駐車場で犠牲者の遺体の火葬が行われた。

 インドで28日、新型ウイルスによる死者が新たに3293人確認され、累計で20万1187人となった。感染者は新たに36万人確認され、累計で1800万人となった。ワクチン接種が進んだ米国に代わってパンデミック(世界的な大流行)の中心地になっている。

 27日、緊急医療支援物資の第1便として、デリー(インディラ・ガンジー)国際空港(Delhi International Airport)に、英国から人工呼吸器や酸素吸入器などが届いた。米国も、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製のワクチン数百万回分の輸出を発表している。

 AFPカメラマンによると、ニューデリー東部では駐車場が火葬場に転用され、数十か所にまきの山が組まれた。

 この臨時の火葬場で1日100体以上の火葬を取り仕切るジテンドラ・シン・シャンティ(Jitender Singh Shanty)さんは、「人がただ亡くなり続けていく」と述べた。

 さらに、「これ以上遺体が運び込まれてきたら、路上で火葬することになる。ここにはもう空きがない」と語った。「こんなに恐ろしい光景を目にするなんて思いもよらなかった」 (c)AFP