アーセナルオーナー、クラブは「売らない」 ファンは退陣要求も
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【4月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を保有するクロンケ・スポーツ・エンタープライゼス(Kroenke Sports Enterprises、KSE)は27日、退陣を求めるサポーターの声が高まっている中で、オーナーのスタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏は買収のオファーを受け入れないと発表した。
アーセナルは19日に発表された欧州スーパーリーグ構想で、計画に賛同した12クラブに名前を連ねていたが、サポーターや選手、統括団体、英政府からの猛反発に遭ったことで、他のイングランド5クラブと共にわずか48時間で撤退した。しかし、その後の23日に行われたエバートン(Everton)戦では、本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)の外に無数のサポーターが集まってオーナーに抗議した。
同日には、スウェーデンの音楽配信大手スポティファイ(Spotify)の創業者ダニエル・エク(Daniel Ek)氏が、アーセナルの買収に興味を示し、今週に入ってからは、クラブOBのティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏やパトリック・ビエラ(Patrick Vieira)氏、デニス・ベルカンプ(Dennis Bergkamp)氏が、エク氏の顧問団に加わることを示唆する報道が出ている。
しかしKSEはこの日「このところ、アーセナルに買収の可能性があるとの臆測がメディアで出ている。しかし、われわれはアーセナルに100パーセント全力を注いでおり、クラブの株式は一つも売らない」と発表した。
「オファーは全く来ていないし、受け入れるつもりもない。われわれの目標は、依然としてアーセナルがサッカー界最大のトロフィーを勝ち取るために戦うことであり、ピッチ上での競争力を高めてその目標を達成することに集中している」 (c)AFP