【4月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)で、欧州スーパーリーグ構想に同意したオーナーの退陣を求めるファンの怒りが強まる中、スウェーデン音楽配信大手スポティファイ(Spotify)の創業者が、同クラブの買収に興味を示している。

 スポティファイの共同創業者で、最高経営責任者(CEO)でもあるダニエル・エク(Daniel Ek)氏は23日、自身のツイッター(Twitter)に「覚えている限り、私は幼い頃からアーセナルを応援していた。もしKSE(クロンケ・スポーツ・エンタープライゼス<Kroenke Sports Enterprises>)がアーセナルを売りたいというのなら、喜んで参戦する」と書き込んだ。

 アーセナルなどプレミア6クラブが計画にサインしたスーパーリーグは、ファンらの猛反発に遭って撤退するクラブが相次ぎ、屈辱的な事実上の崩壊に追い込まれた。

 アーセナルでも、23日のエバートン(Everton)戦前に約2000人のファンがスタン・クロンケ(Stan Kroenke)オーナーに抗議し、オーナーを吸血鬼や悪魔として描いたカードを掲げるファンもいた。

 現在73歳のクロンケ氏は、2007年からクラブの株式を取得し始めたが、その後チームはピッチ上で大きな成功を収めることはできず、獲得したタイトルは四つのFAカップ(FA Cup)のみで、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の舞台からは2016-17シーズンを最後に遠ざかっている。(c)AFP