【4月20日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は19日、欧州スーパーリーグ構想に反対する立場だと明かした。

 欧州スーパーリーグをめぐっては、この前日遅くに計12のビッグクラブが創設の意向を表明したが、そこにドイツのチームは含まれていなかった。

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、発表文の中で「FCバイエルンはスーパーリーグの計画に参加しなかった」と述べた。

「サッカー界の現在の構造が信頼できる基盤を保証すると確信している」

 一方、ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)は、18日遅くに欧州クラブ協会(ECA)のメンバーが会合を開き「スーパーリーグ創設を拒絶する明確な意見」を表明したと述べた。

 ヴェツケCEOによれば、ECAの理事会メンバーであるバイエルンとドルトムントは「全ての議論において100パーセント」同じ立場だという。

 両代表の発言は、ドイツの2大クラブが欧州サッカー界に混乱をもたらしたスーパーリーグに参加しないことを認めるものになるとみられる。

 バイエルンのルンメニゲ社長は「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって生じた欧州クラブの財政的問題をスーパーリーグが解決するとは思わない」と続けた。(c)AFP