【4月26日 AFP】ロシアのユーリ・ウシャコフ(Yury Ushakov)大統領補佐官(対外政策担当)は25日、同国のウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領とジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領との首脳会談が6月に開催される可能性があると明らかにした。

 ロシアと西欧諸国の関係は、ウクライナ情勢や対ロ制裁、ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の健康状態をめぐり、緊張が急激に高まっている。バイデン氏は今月初め、プーチン氏に対し第三国での首脳会談を提案していた。

 提案についてロシア政府はこれまで検討中との姿勢を示してきたが、25日、ウシャコフ氏は、開催に向けて計画中だと明らかにした。ウシャコフ氏は国営テレビのロシア1(Rossiya 1)で、「6月が候補に挙がっており、具体的な日付の候補もある」と述べた。一方、同じ番組に出演したセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は、首脳会談の提案について「好意的に受け止められ、現在検討中」とし、外務省が今月発表した声明の内容を繰り返すにとどまった。

 米ホワイトハウス(White House)は23日、バイデン氏が6月に先進7か国(G7)首脳会議(サミット)出席のため英国を、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)のサミット出席のためベルギー・ブリュッセルを訪問すると発表していた。ただ、バイデン氏が欧州歴訪中にプーチン氏との首脳会談開催を目指しているかについては明らかにしていなかった。(c)AFP