【4月25日 AFP】英イングランドのサッカークラブなどが、人種差別への抗議の一環で、ソーシャルメディアでの活動を休止する3日間のSNSボイコットを来週末に行うことになった。各統括団体が24日に発表した。

 SNSを休止するのは統括団体のイングランドサッカー協会(FA)とプレミアリーグ、2部から4部に当たるフットボールリーグ、女子スーパーリーグの各クラブで、4月30日午後2時(日本時間30日午後10時)から5月3日の午後10時59分(日本時間4日午前6時59分)にかけて実施する。審判協会と監督協会も参加する。

 参加団体は、「選手やサッカー関係者が以前から受けているオンライン上の差別的な嫌がらせへの対応として」、団結してSNSボイコットを行うと共同発表した。

 クラブ別では、すでにスコティッシュ・プレミアシップ(1部)王者のグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)やイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のスウォンジー・シティ(Swansea City)とバーミンガム・シティ(Birmingham City)が、1週間のSNSボイコットを行っている。

 選手個別でも、アーセナル(Arsenal)やフランス代表で活躍したティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏が差別への抗議としてSNSをやめたことを受け、リバプール(Liverpool FC)主将のジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)も同じことをする用意があると話していた。

 スウォンジーは、所属する3選手が差別の標的になったことを受け行動した。他にもマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)ら代表選手をはじめ、多くの選手が人種差別の被害に遭っている。(c)AFP/Julian Guyer