【6月23日 AFP】22日に行われた19-20イングランド・プレミアリーグ第30節、マンチェスター・シティ(Manchester City)対バーンリーFC(Burnley FC)戦の前に、ファンがエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)の上空に「White Lives Matter(白人の命は大切)」と書かれたバナーを飛ばす出来事があった。

「White Lives Matter Burnley」と書かれたバナーは、選手と審判が膝をついて「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動に連帯を示した直後に確認された。これを受け、バーンリーの主将ベン・ミー(Ben Mee)はバナーを飛ばしたファンに「21世紀に追いつくよう」求めた。

 ミーは「(バナーを垂らした)試合前の飛行機を情けなく思う。あれをスタジアム周辺に飛ばすことを決めた少数のファンは恥ずかしい」とコメントした。

「完全に的外れだ。あの場にいた選手たちは目にしたことを恥ずかしく思っているし、僕たちが支持するものでは全くない」

「僕たちが成し遂げようとしていることを何も理解していない。ああいった人たちは21世紀に追いつき、多くの人がそうしているように、自らを教育しなければならない。起きたことにとても気分を害した」

 バーンリーはハーフタイム、この飛行機を飛ばした人たちに永久追放処分を科すと発表した。

 黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警官の拘束下で死亡した米国での事件を受け、プレミアリーグではシーズン再開後の最初の12試合で、ユニホームの背中の文字が選手名からBlack Lives Matterに変わっている。

 この事件は世界中で抗議を引き起こし、スポーツ選手もデモ活動に連帯を示すようになった。

 試合はホームのシティが5-0で大勝を収めた。(c)AFP