【4月23日 AFP】ロシア五輪委員会(ROC)は22日、今夏の東京五輪と2022年の北京冬季五輪では、ロシア国歌の代わりにピョートル・チャイコフスキー(Pyotr Tchaikovsky)の「ピアノ協奏曲第1番」を使用することを明らかにした。

 同委員会は発表文で「国際オリンピック委員会(IOC)は、チャイコフスキーが作曲したピアノ協奏曲第1番の一節を使用することが承認されたと、当委員会に連絡してきた」と述べた。

 昨年、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から2年間の資格停止処分を科されたことを受けて、ロシアのアスリートは同国の国歌および国旗の下で主要な国際大会に出場することを禁じられている。

 また、大会では中立な競技服の着用が義務付けられており、先日には東京五輪で袖を通す青と赤、そして白を基調としたユニホームがお披露目された。

 チャイコスフキーが1874年にオリジナル版を書き、1888年に改訂されているこの協奏曲は、1980年モスクワ五輪に向けた聖火リレーの最終区間や、2014年に開催されたソチ冬季五輪の閉会式でも使われた。(c)AFP