【3月16日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は15日、組織的なドーピング違反をめぐり主要国際大会での国歌使用を禁じられているロシアについて、同国の愛国歌として知られる「カチューシャ(Katyusha)」の使用も認めないと明らかにした。

【図解】ロシアのドーピング問題、これまでの経緯

 ロシアは昨年12月、2014年ソチ冬季五輪における国ぐるみのドーピングで国際大会から2年間除外されることが決定した。それでも、同国のアスリートは薬物違反と無関係であると証明された場合に限り、中立旗の下で大会に出場することが認められている。

 そこでロシアは先月、今後2年間は国歌の代わりに、第2次世界大戦(World War II)中に人気が広まった「カチューシャ」を使用することを提案していた。

 しかしCASはこの日、公式大会における「ロシア国歌(あるいはロシアに関連したあらゆる賛歌)」の使用は禁止するとした昨年12月の判断を引き合いに、同国の提案を却下した。

 CASの広報担当者はAFPの取材に対して、「CASのパネルは、『ロシアに関連したあらゆる賛歌』とはロシアと関連、関係する全ての歌に及び、それにはカチューシャも含まれると考えている」と述べた。(c)AFP