【4月20日 CNS】現在、中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)の茶葉市場は販売の最盛期を迎えるとともに、茶葉の裏に隠れる変異の「四風」(政治用語。形式主義、官僚主義、享楽主義、贅沢浪費の風潮の総称)問題も現れるかもしれない。13日、記者は杭州市紀律検査委員会監察委員会(以下、紀委監委という)から、同市は特定監督を企画実施しており、各部門の連携監督検査を通じて、「天価茶」「贈答用茶葉」などの派手な宣伝を厳重に防ぐことがわかった。

 最近、杭州市上城区(Shangcheng)紀委監委監督検査チームは現地周辺の茶葉市場を訪問し、102軒の店の中からランダムに1年来の茶葉販売の領収書の記録を抜き取り検査し、公金による茶葉の購入状況を慎重に調べた。

 現在は杭州龍井茶の販売シーズンに当たり、最近メディアにスクープされた他省の「天価茶」問題に対し、杭州市紀委監委は適時に特別監督を企画実施し、部門間連携、公然調査、秘密訪問等の方法で、公金による購入、指導者と公職者の「天価茶」の規則違反の贈収関連状況を徹底的に調査した。茶葉の裏に隠れる変異の「四風」問題を厳重に防いだ。

 同時に、同委員会は関連主管部門に当事者責任を貫徹するように促し、当該市農業農村局、市商務局、市供銷合作社(農産物の販売や生産・生活資材の購買を主な事業とする中国最大の組合組織)、市場監督管理局などの部門に茶葉の生産、価格設定、流通プロセスへの監督管理を強化させ、関連政策要求をさらに細かく改善させ、市場管理の対策措置を検討させることで、茶葉市場が「贈答用茶葉」「指導者用茶葉」など手練手管を派手に宣伝することを通じて、高額で私利をむさぼるのを防ぐ。

 西湖龍井茶は杭州の独特な要素とブランドネームで、同委員会は西湖龍井茶ブランドの総合保護を政治監督範囲に組み入れ、特別監督活動方案を制定した。西湖風景名勝区の龍井村では、監督検査チームは「西湖龍井茶開茶祭」の開幕前に、口頭通知・書面通知なしで、一軒ごとに茶農家を訪問し、生産段階の源から予防策を打った。

 また、杭州市西湖区紀委監委は販売の流通段階も重視し、当該区農業農村局、区市場監督管理局、区文化広電旅行体育局、区商務局及び関連鎮・町内部門を調整・組織し、現場への直接訪問の方式で、茶村、茶企業、茶農家、茶葉市場、スーパー、西湖龍井茶専門店、四つ星以上ホテルなどの市場主体をこっそり訪ね、抜き取り検査をする。反則行為の是正を促し、市場の経営秩序の規範化を進める。

 杭州市富陽区紀委監委は税務部門と連動し、領収書のデータをまとめて整理し、茶葉の仕入れ数量、購入金額の大きい8つの機関に対して逐一調査を行った。同時に、各部門の紀律検査監察組織内部に監督の「センサー」の焦点をあて、昨年以来の茶葉の調達の帳簿の記録に自己調査を行うよう促す。

 杭州市紀委監委の関連責任者によると、杭州市は引き続き特別監督を実施し、清廉公正の良好な政治環境を構築していくという。(c)CNS/JCM/AFPBB News