【6月24日 CNS】中国・広東省(Guangdong)珠海市(Zhuhai)で9月に開催される「2020年中国国際茶産業博覧会」(珠海茶博会)の記者会見が18日行われ、珠江(Pearl River)デルタ地域の1人あたりの年間茶消費量は全国トップの2キロに達していると発表された。広東省では中国全体の1割を占める茶が販売され、「お茶の流通センター」の役割を果たしている。

 広東省茶業協会によると、2019年の中国の茶消費量は202.56万トンで、国内売上高は2739億5000万元(約4兆1484億円)に上る。輸出量は36.65万トンで、金額では20億2000万ドル(約2164億2280万円)に達し、いずれも過去最高を記録した。

 また、今年の春茶生産量は120万~130万トンになる見込みで、年間の生産量は約260万トン、売り上げは約2100億元(約3兆1800億円)から2300億元(約3兆4829億円)と予測している。税関によると、今年1~4月にかけて全国のお茶の輸出量は10.84万トンで、昨年の同時期と比べると2000トン減少している。広東省はお茶の消費量トップの座を維持し、消費量は前年比4.4%増の16万トン。

 珠海ティーエキスポは9月10日から13日にかけて開催される。展示規模は約1万5000平方メートルで、主だった茶の品種や茶道具、茶葉を使った食品などが展示される。有名ブランド企業のほか、茶の名産地の江西省(Jiangxi)や貴州省(Guizhou)などの企業も数多く参加する。

 新型コロナウイルスの影響で、5月の開催が中止となった「2020年春の広州茶博会」の主要イベントも、珠海茶博会に引き継がれる。(c)CNS/JCM/AFPBB News