【4月18日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中の1944年、ノルマンディー(Normandy)上陸作戦にフランス部隊の一員として参加し、同部隊の数少ない生存者の一人だったユベール・フォール(Hubert Faure)さんが死去した。106歳だった。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が17日、フォールさんへ「国からの謝意」を表し、遺族に弔意を伝えた。

 連合軍によるナチス・ドイツ(Nazi)占領下のフランス上陸作戦では、1944年6月6日の作戦開始日「Dデイ(D-Day)」に、177人から成る仏主導部隊が第1弾としてノルマンディーの海岸に上陸。

 フォールさんもフィリップ・キフェル(Philippe Kieffer)中佐率いる「キフェル・コマンド(Keiffer Commandos)」の一員として、仏北部コルビル(Colleville)の海岸に上陸した。

 Dデイの上陸に参加した仏兵士はキフェル・コマンドの隊員のみだったが、ウイストリアム(Ouistreham)にあるナチス・ドイツの要塞(ようさい)を制圧するという目標を達成すると、連合軍の部隊と合流して進軍を続けた。この日の終わりまでには、キフェル・コマンドの隊員10人が命を落とした。

 フォールさんの死により、キフェル・コマンドの生存者はレオン・ゴーティエ(Leon Gautier)さん(98)ただ一人となった。(c)AFP