【4月17日 AFP】キューバ共産党(PCC)党大会が16日に開幕し、現指導者のラウル・カストロ(Raul Castro)共産党第1書記(89)が引退と新世代の指導部への権力の移行を表明した。

 カストロ氏が共産党第1書記の座から降りることにより、同氏の実兄でキューバ革命の英雄、故フィデル・カストロ(Fidel Castro)元国家評議会議長が1959年に革命政権を発足して以来約60年間続いたカストロ兄弟の時代が終わる。

 歴史的な出来事となった今回の党大会で、カストロ氏は数百人の党員を前に演説し、キューバは「革命と社会主義の原則」を放棄することはないと強調。しかし「米国と、敬意を持った話し合いを行い、新しい関係を構築することに前向きである」と明言した。米国は1962年からキューバに制裁を科している。

 キューバと米国の関係は、2014年から2016年のバラク・オバマ(Barack Obama)元大統領政権時に一時的に緩和したものの、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領政権では米国の制裁強化によって悪化した。(c)AFP/Katell ABIVEN