【4月13日 AFP】台湾は12日、中国軍機25機が台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。台湾国防部(国防省)は自軍機を緊急発進させて退去勧告を発し、監視した。

 侵入は10日連続で、戦闘機18機を含む25機はこの1年で最多。

 これに先立ち11日、米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官が「ますます攻撃性を増している」中国に対し、台湾周辺の現状を変えないようくぎを刺し、そうした行為は「重大な過ち」だと警告していた。

 ブリンケン氏は、米NBCテレビの番組「ミート・ザ・プレス(Meet the Press)」で、「私たちがこれまで目にし、そして非常に懸念しているのは、中国政府が台湾に対してますます攻撃的な行動を取り、(台湾)海峡(Taiwan Strait)の緊張を高めていることだ」と述べたが、台湾に関わる中国の行動に対し米政府が軍事的に対応するかどうかについては言及しなかった。

 その上で、「私に言えることは、現状を変えようとすることは誰にとっても重大な誤りだということだ」と付け加えた。(c)AFP