【4月6日 AFP】男子ゴルフ、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)とメジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は5日、今週行われる第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)に向けて一緒に練習ラウンドに臨む中で、2年ぶりとなるファンの姿を歓迎した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で昨年は11月に無観客で行われたマスターズは、今年はマスク着用やソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)などの安全対策を講じた上で、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)に限られた人数のファンを受け入れることになっている。

 有観客でメジャー大会が行われるのは2019年の第148回全英オープン(The 148th Open Championship)以来となる中、朝早くに到着したファンは、フロントナインで世界12位のマキロイやジョンソンの練習ラウンドを見守った。

 2001年と2002年に優勝しているタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)以来の大会連覇を目指すジョンソンは、「パトロンが戻ってきてうれしい」と喜ぶと、「素晴らしいマスターズになるだろう。コンディションは完璧だ。大会側の思い通りに、コースも本当に良く整えられている」とコメントした。

 生涯グランドスラムを達成すべく今大会でグリーンジャケット獲得を目指すマキロイが、そのままバックナインに突入した一方で、ジョンソンは練習場に引き返していった。

 マスターズの関係者は今大会の具体的な観客数は明らかにしていないが、米メディアでは通常4万人から5万人を受け入れているのに対して、1日約1万2000人になるだろうと報じられた。

 2015年大会覇者のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は、「パトロンがとてつもなく大きな役割を果たす」と話すと、「ファンの人数が多くなくても、例年に近い感覚で素晴らしい大会になるだろう」と期待を口にした。(c)AFP/Jim SLATER