アジア訛りやゆで批判殺到 元NZラグビー選手が姫野に謝罪
このニュースをシェア
【4月3日 AFP】ニュージーランド出身の元ラグビー選手で、現在は同国のスカイ・スポーツ(Sky Sports NZ)でテレビプレゼンターを務めるジョー・ウィーラー(Joe Wheeler)氏が2日、スーパーラグビー・アオテアロア(Super Rugby Aotearoa)に参戦するオタゴ・ハイランダーズ(Otago Highlanders)の姫野和樹(Kazuki Himeno)について、アジア訛(なま)りの話し方で言及したことを謝罪した。
現役時代にジャパントップリーグのサントリーサンゴリアス(Suntory Sungoliath)でプレーした経歴を持つウィーラー氏は、元所属チームでもあるハイランダーズが首位クルセイダーズ(Crusaders)に33-12の勝利を収めた試合後、日本代表の姫野のパフォーマンスについて話した際に悪意のあるアクセントを使った。
これに対してソーシャルメディアからは「非常に不愉快」「恥」「全くの非常識」といった厳しい批判の声が上がり、「人種差別的」だと指摘してスカイ・スポーツに解雇を求めるユーザーもいた。
その後、ウィーラー氏はツイッター(Twitter)で姫野と直接会って謝罪したことを明らかにし、「今夜はしくじった! 姫野と話し、彼とハイランダーズ、そしてスカイのスタッフに謝罪した」とすると、「現地解説の立場に求められる基準でないことを完全に受け入れる。取り組まなくてはならないことがあるのは明白であり、絶対に改善するという気持ちでいる」とつづった。
このツイートに対して、姫野は謝罪を受け入れ、「大丈夫だよ、ジョー。僕たちの大勝利を楽しみ、祝おうじゃないか」と返信した。
また、同局の最高経営責任者(CEO)を務めるソフィー・モロニー(Sophie Moloney)氏は、ウィーラー氏の発言に「非常に失望している」との認識を示し、「これらはスカイの関係者にふさわしいものではなく、改善していく必要がある」とコメントしている。(c)AFP