【4月1日 AFP】エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は3月31日、国民向けテレビ演説で、新型コロナウイルスの感染者急増に対処するため、来週から全国の学校を閉鎖すると発表した。また、パリなどで導入されている限定的なロックダウン(都市封鎖)措置を、週末から全土に拡大する。

 マクロン氏は、現在の感染防止策について「流行が加速している今、あまりに限定的だ」と指摘。英国で最初に確認された変異株がフランス国内で広まっていることから、「制御できない状態になる恐れがある」とした。

 演説でマクロン氏は、学校を来週から3週間閉鎖すると発表。ただし来週は遠隔で授業を行い、その後は2週間の春休みに入る。また、4月3日夜からの4週間は、パリなどのホットスポット(局地的流行地)で導入されている制限を全土に拡大し、必要不可欠でない店舗を閉鎖すると明らかにした。

 一方で、文化施設とカフェの屋外席については、「厳格な規則の下」で5月半ばから営業を再開できるとも表明。比較的楽観的な中期的見通しも示した。(c)AFP