【2月18日 AFP】フランスの裁判所は17日、元閣僚が市長時代に「足のマッサージ」中に職員をレイプしたとして、一審の無罪判決を破棄して有罪と認めた。10年近くに及んだ法廷闘争を経て、少なくとも実刑3年を言い渡された被告は、即収監された。

 フランスでは現在、性的暴行の告発が相次いでおり、政府は法改正により、被害者保護の強化と加害者への厳罰化を目指している。

 ジョルジュ・トロン(Georges Tron)被告(63)は、過去にフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)内閣で入閣したが、パリ郊外のドラベイユ(Draveil)市長時代の部下の女性2人に告発され、2011年に辞任に追い込まれた。

 被害者らによると、2007~10年に足つぼマッサージが趣味として知られるトロン被告が、2人にマッサージを受けることを強制。その際被告が体をまさぐったり、性器に指を挿入したりし、時には女性副市長を交えて3人での行為に発展したこともあったという。

 被害者2人は、失職を恐れ、無力感にとらわれて抵抗できなかったと証言。うち一人は自主退職し、もう一人は窃盗の嫌疑をかけられて解雇されていた。

 判決を受けて被害者の代理人は「職場で問題に直面する全ての女性にとっての大きな勝利だ」と述べた。

 トロン被告は罪状を否認しており、2年前の裁判では、強要の事実はなく、女性らの告発動機が「報復」とみられるとして、無罪となっていた。

 当時のトロン被告の弁護人を務めていたエリック・デュポンモレティ(Eric Dupond-Moretti)氏は「司法の勝利」だと宣言していた。

 しかしデュポンモレティ氏は現在、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権で法相を務めており、政府が約束した性的暴行の厳罰化を推進する立場にある。(c)AFP