■パリに欧州最大のビデオゲームセンター

 ジャン・カステックス(Jean Castex)仏首相は18日、書店とレコード店を必要不可欠な業種に分類すると発表した。以来、ビデオゲーム業界は同様の扱いを求めてロビー活動を行っていた。

 仏・娯楽ソフトウエア出版組合(SELL)のニコラ・ビニョル(Nicolas Vignolles)氏はその間、数多くの電話をかけたとAFPに述べた。そして「ロックダウン中の文化活動、特に若者を何かに打ち込ませるには、ビデオゲームが一番」だと訴えた。「今の規則では、ビデオゲームの販売は可能です」

 SELLによると、フランス人は昨年、過去最高の53億ユーロ(約6860億円)をビデオゲームに費やした。一方、独マーケティングリサーチ会社GfKによると、フランス人が昨年書籍に費やした金額は40億ユーロ(約5170億円)にとどまった。

 フランスは世界有数のビデオゲームメーカー、ユービーアイソフト(Ubisoft)の本拠地で、eスポーツへの関心も高まっている。

 仏サッカークラブ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)の元会長ロビン・レプルー(Robin Leproux)氏は22日、欧州最大のビデオゲームセンターを立ち上げると発表。パリ中心部に位置する2000平方メートルの施設は、150席のアリーナ、コンピューター100台、ゲーム機40台を備え、すでに一部のプロゲーマーが使用している。

「Eスポット(ESpot)」と名付けられたこのゲームセンターは「保健当局の許可が下り次第」オープンすると、レプルー氏はAFPに語った。(c)AFP/Yassine KHIRI/Corentin DAUT