■ビットコインのシステム改革は可能?

 ビットコイン人気が上昇している中、批判も高まっている。

 暗号資産として2番目に利用者が多いイーサリアム(Ethereum)は、プルーフ・オブ・ワークのプロトコルからエネルギー大量消費への依存が低いシステムへの移行を検討している。

 しかしビットコインの場合は、こうした変化を受け入れるのは非常に難しい。ネットワークの非中央管理性や安全性が低下するリスクがあるからだ。

 プルーフ・オブ・ワークはビットコインの「価値体系や文化に深く根付いているため」、このプロトコルを放棄するのは「冒涜(ぼうとく)に等しい」とラウクス氏は指摘する。

 同氏によれば、ビットコインのコミュニティーでこれまでに何度も改革が試みられてきたが、大改革には至っていない。(c)AFP/Joseph SOTINEL