【3月25日 CNS】保護動物の野鳥の羽を使った工芸品を販売していたとして、北京市公安局はインターネットショップの女性オーナー閆容疑者(40)を逮捕した。

 きっかけは先月7日、中国版ツイッター「微博(ウェイボー、Weibo)」に「北京のネットショップが違法に野鳥製品を販売している」と投稿があったこと。北京市公安局が特別チームを編成して閆容疑者を特定し、2月10日に逮捕した。自宅からは、伝統工芸「点翠(Diancui)」の髪飾り、ネックレス、イヤリングなど107点を押収。鑑識の結果、押収品はすべて国家二級重点保護野生動物のカワセミ科アオショウビンの羽を使っていた。

 点翠とは、金や金メッキなどの糸で美しい模様の輪郭を作り、輪郭内に鮮やかなカワセミの背中の羽を貼り付けるもの。羽をむしり取った鳥が死ぬことがある。

 調べによると、閆容疑者は2018年末以降、アオショウビンの製品取引が違法と知った上で、インターネットでアオショウビンの点翠の工芸品を購入。eコマース(電子商取引)プラットフォームで自身のアンティークジュエリーショップを通じて、数百から数万元の価格で販売していた疑い。

 カワセミ科の鳥を保護するために、現在の点翠工芸品で使われている羽のほとんどはクジャクやガチョウの羽が代用されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News