【4月5日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)は4日、男子シングルス決勝が行われ、大会第26シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)が7-6(7-4)、6-4で第21シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に勝利し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)大会初優勝を果たした。

 ここまで自分よりもランク上位の選手を4人破って勝ち上がってきたホルカシュは、決勝でも冷静さを保ち、1時間43分で順当な勝利を収めた。

 今季2勝目を挙げた24歳のホルカシュは、「うそみたいだ。きょう良い試合ができて本当に幸せ」と喜び、「ヤニックは驚くべき選手。彼を倒せた自分を誇りに思う」とコメントした。

 ポーランドのアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領からも祝福のメッセージを受け取ったというホルカシュは、この優勝をきっかけに勝利を積み重ねていきたいと考えている。

「本当に大きなタイトルを取れたことは、自分にとっていっそうのモチベーションと自信になる」としたホルカシュは、「選手としてさらに成長して、もっと勝てるようになりたいという意欲が生まれている」と続けた。

 一方、10代のシナーはアンフォーストエラーの多さが響いて挑戦が実らなかった。ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の「ビッグ3」が不在のチャンスを生かせず、快進撃の大会を優勝で締めくくれなかったことへの失望をのぞかせたシナーは、「正直に言って、つらい一日だ。決勝で負けるのはきつい」と話した。

「ここへは優勝するつもりで来た。ラファとロジャー、ノバクが出ないのは分かっていたし、多くの選手にとって大チャンスだったと思う」 (c)AFP