【4月3日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)は2日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第21シードの19歳ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が5-7、6-4、6-4で第7シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に逆転勝ちし、マスターズ1000(ATP Masters 1000)で初の決勝進出を果たした。

 36年の歴史を誇るマイアミ・オープンで10代の選手が決勝に進出するのは、1990年のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏、2005年のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、2007年のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に次いでわずか4人目。

 2時間28分でバウティスタ・アグトを破ったシナーは「互いに素晴らしい試合をした」と話し、「少し風もあり、簡単ではなかった。きょうの自分の出来には満足している」と付け加えた。

 昨年の全仏オープン(French Open 2020)では8強入りしたシナーは、次週発表の世界ランキングでトップ25入りすることも決まった。2月のグレートオーシャンロード・オープン(Great Ocean Road Open 2021)以来のツアー3勝目を狙う決勝では、第4シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)と第26シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)の勝者と対戦する。

 敗れたバウティスタ・アグトは準々決勝で第1シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を撃破していたが、2016年の上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)以来となるマスターズ1000での決勝進出はならなかった。(c)AFP