【3月20日 AFP】バドミントン、全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2021)は19日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第6シードのリー・ジージャ(Lee Zii Jia、マレーシア)が21-16、21-19で第1シードの桃田賢斗(Kento Momota)に番狂わせを演じ、準決勝進出を決めた。

 英バーミンガム(Birmingham)の無観客のアリーナで待望の国際大会復帰となった世界ランキング1位の桃田は、第1ゲームに激しい打ち合いを展開し、接戦のままインターバルを迎えた。すると、そこからリーが奮起して桃田の鋭い動きに対抗し、7ポイントを連取するなどしてこのゲームを制した。

 第2ゲームも手に汗握るプレーが続く中、22歳のリーは主導権をつかんで11-6で休憩に入った後、シャトルがネットインして20-19とマッチポイントを手にし、そのまま2019年の世界バドミントン選手権大会(TOTAL BWF World Championships 2019)覇者との勝負に決着をつけた。

 通算2度の世界選手権制覇を誇る桃田を長らく追い掛けてきたリーは、「彼には一度も勝ったことがなかったので、これは本当に特別だ」とすると、「桃田のことはかなり研究した。彼と対戦するたびに、大きな差があるように感じていた」とコメント。勝因については「彼と戦うときは、どのような戦略でプレーすべきか常に話し合っていて、そのことに多くの労力を費やしてきた。きょうは自分たちにとって大きな勝利だ」と語った。

 リーは準決勝の相手がノーシードのマーク・カルジョー(Mark Clajouw、オランダ)に決まり、ドローの視界が開けている。

 その他の試合では、第2シードのヴィクター・アクセルセン(Viktor Axelsen、デンマーク)が21-4、21-15でタイのシットコム・タンマシン(Sitthikom Thammasin)を退け、ベスト4入りを決めた。

 女子シングルスでは、第2シードの奥原希望(Nozomi Okuhara)が18-21、21-8、21-16で第8シードのブサナン・オングブンルングパン(Busanan Ongbamrungphan、タイ)を下し、準決勝に駒を進めた。(c)AFP