【3月18日 AFP】世界気象機関(WMO)は17日、大西洋のハリケーンに付ける名称のリストから、大きな被害をもたらした「ドリアン(Dorian)」、「ローラ(Laura)」、「エータ(Eta)」、「イオタ(Iota)」を除外すると発表した。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)所長でWMOハリケーン委員会の委員長を務めるケン・グラム(Ken Graham)氏は、「人命や財産への影響に鑑みて、幾つかのハリケーンの名称を除外した」と述べた。

 2020年に大西洋で発生した名前の付いた暴風雨は観測史上最多となる30個で、少なくとも400人が死亡し、被害額は410億ドル(約4兆5000億円)に上った。

 大西洋でハリケーンシーズン(6月1日~11月30日)に発生する暴風雨には、アルファベット順に男性名と女性名が交互に付けられ、今年はアナ(Ana)、ビル(Bill)、クローデット(Claudette)となっている。

 名称リストは6組あり、6年ごとに同じリストが使われるが、特に大きな被害を出したハリケーンの名前は除外され、別のものと入れ替えられる。(c)AFP/Robin MILLARD