【3月16日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は15日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)のアタランタ(Atalanta)戦を前にエデン・アザール(Eden Hazard)が再び負傷したと発表した。ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、アザールの度重なるけがについて、チームもうまく説明できない状況だと認めている。

 アザールは13日に行われたエルチェ(Elche CF)とのリーグ戦で途中出場し、1月以来の復帰を果たしていたが、クラブは同選手が「右脚腸腰筋のけが」をしたと明かした。

 ジダン監督も記者会見でアザールの再離脱を認め、同選手の状態は「自分が説明できないことだ」とコメント。「キャリアで一切けがをしてこなかった選手だ。彼を手助けしたい」と話したが、アザールに関する質問が多かったことにはフラストレーションを募らせた。

 2019年夏にイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から1億ユーロ(約130億円)の移籍金で加入した30歳のアザールは、今季レアルで14試合にしか出場しておらず、悪夢の時期は続いている。

 チームメートのFWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)も「エデンはマドリードに来てからあまりついていない」と付け加え、「彼のことを思うと少し悲しい」と語った。

 またジダン監督は、負傷者が続出していることについて問われると「メンタル的なことも大きく影響する」と、多くの要因があると説明し、クラブの医療部門に問題があるのではないかという指摘は、「問題があるとは思わない。ここには非常に有能な人材がおり、毎日選手たちのそばにいる」として退けた。

 レアルは前月、アタランタとの決勝トーナメント1回戦第1戦に1-0で勝利しており、16日の第2戦はホームで戦う。ジダン監督は、「アタランタが勝つためにここに来るのは間違いない」と警戒し、「われわれは非常に良いプレーをしなければならないだろう。第1戦は何の意味も持たない。ゼロからスタートを切らねばならない」と語った。(c)AFP/Thomas ALLNUTT