【3月13日 AFP】米国で新型コロナウイルスワクチンの接種回数が1億回を超えた。当局による12日の公式発表値で明らかになった。世界のワクチン接種回数の約30%に相当する。

【図解】ワクチン有効率

 米疾病対策センター(CDC)が12日午後に公表した情報によると、それまでに行われた接種回数は1億112万8005回だった。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は当初、政権発足後100日目に当たる4月30日までに1億回の接種達成を目指すとしていたが、すぐにこの目標を1億5000万回に引き上げた。またバイデン氏は今週、米国の全成人2億5800万人分のワクチンを5月末までに確保する見通しを示した。

 AFPの集計によると、世界全体ではこれまでに3億4000万回を超えるワクチン接種が行われている。世界人口の約4%を占めるにすぎない米国で、世界のワクチン接種回数の約30%が行われた計算になる。

 米国では現役あるいは最近5年以内に退職した、医師とほぼすべての種別の看護師がワクチン接種を行うことが認められていたが、これに加えて米当局は12日、歯科医、獣医師、救急医療技師(EMT)、医療系の学生らにもこれを認めると発表した。

 米厚生省は新たなポータルサイトを立ち上げ、ワクチン接種を行うボランティアを募集する。助産師や検眼士、救急医療士、医師助手(PA)、足治療士(ポダイアリスト)、呼吸療法士も応募できるという。

 米国では現在、1日当たり約220万回のコロナワクチン接種が行われている。(c)AFP