【3月12日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)は11日、シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、1-6、5-7でニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)に敗れた。

 けがから13か月ぶりに復帰したトーナメントを終えたフェデラーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)までに「100パーセント」の状態に戻すことを目標にしていると語った。

 昨年1月に準決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)以来のツアー復帰を果たしたフェデラーは、世界ランキング42位のバシラシビリから第1セットを奪い、マッチポイントも一つ握ったが、最後は息切れして準決勝進出とはならなかった。復帰初戦となった10日のダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)との2回戦でも、フェデラーは3セットを戦っていた。

 完全復調は最も早くてウィンブルドンだと見込んで、同大会に照準を合わせているかと質問されたフェデラーは、「もっと早く良いプレーができるかもしれないし、そうなればボーナスだ。ウィンブルドンの前に100パーセントの状態になることを意味するからね」と答えた。

「体と膝にどれだけの負荷がかかるのか、自分にとっての開幕となるグラスコートシーズンにどういう準備をすることがベストなのかを見定める」

「長く戦列を離れていたので、トップ選手と連続して3セットマッチを戦うことができて満足している。自分としては重要な一歩。まだつくり上げている段階だということは分かっている。ここは踏み台にすぎない」

 今後の展望についてフェデラーは、ウィンブルドンの前や東京五輪については決断していないと明かしたが、全仏オープンテニス(French Open 2021)には出場する可能性を示唆した。

「グラスコートの前にクレーコートでの戦いが始まる。その点で言うと、試合に出たいのであればクレーでプレーする以外に選択肢はない」 (c)AFP