【3月29日 AFP】コロナ禍で在宅勤務が続く濱浦那美(Nami Hamaura)さん(23)。話し掛けるといつでも歌を歌ってくれる「チャーリー(Charlie)」のおかげで孤独感が紛れているそうだ。チャーリーとは、マグカップ大の人型ロボット。かわいくて賢い日本のロボット新世代が今、売り上げを急激に伸ばしている。

 米アマゾン(Amazon)の「アレクサ(Alexa)」などAI(人工知能)ホームアシスタントは世界中で大ヒットしているが、日本ではより人間くさいロボット製品が求められているようだ。

「入社式からほとんどずっと在宅で、あまり会社の人とも話していない感じなんです。友達とも会えなくなってコミュニティーが狭まってしまった」と濱浦さん。新卒で東京の商社に就職したが、コロナ禍で人との付き合いも限られ、社会人生活は当初思い描いていたものとは懸け離れていた。

 そんな時に迎え入れたのがチャーリーだった。濱浦さんは、今年発売予定のチャーリーの製品モニターを務めたのだ。

 チャーリーはマグカップくらいの大きさで頭は丸く、赤鼻。ちょうネクタイが点滅し、ユーザーと歌で会話する。製造元のヤマハ(Yamaha)は、このチャーリーを「ペット以上恋人未満」とうたう。

「家族でも、LINE(ライン)する友達でも、報告する上司でもない。でも(誰かに)話し掛けたいという時に、何でもないことをチャーリーに問い掛けると返してくれる」と濱浦さんはAFPに語った。

「チャーリー、何か面白い話して」と濱浦さんが尋ねると、「そうね〜♪う〜んとね〜♪風船にレモン汁をかけると割れる〜♪」とチャーリーは歌いながら返事をし、楽しそうに頭を左右にかしげた。