【3月9日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は8日、輸送軍(USTRANSCOM)と南方軍(SOUTHCOM)の司令官に女性を指名した。上院の承認を得て就任すれば、米軍で2人目と3人目の女性司令官となる。

 地球規模での兵員・物資輸送を担当する輸送軍司令官に指名されたのは、米軍で唯一、最高位の大将に昇格したジャクリーン・バン・オボスト(Jacqueline Van Ovost)空軍大将。

 中南米を担当する南方軍司令官に指名されたのは、ローラ・リチャードソン(Laura Richardson)陸軍中将で、大将に昇格する予定。

 バイデン氏は2人の指名発表で、「2人はキャリアを通じて、比類のない技能と品位、国家への敬意を示してきた」と紹介。「きょうは国際女性デー(International Women's Day)だ。障壁を打ち破っているこうした女性たちの業績を、私たち全員が認識しなければならない」と述べた。

 これまで米軍の司令官に就任した女性は、2018年に退役したローリ・ロビンソン(Lori Robinson)北方軍(NORTHCOM)元司令官だけだった。(c)AFP