【3月8日 CNS】中国遼寧省大連自由貿易試験区で先月20日、312台の日本製自動車が、自動車埠頭(ふとう)から鉄道への搬送を完了し、カザフスタンに向かって出発した。これは今年1月31日の初めての国境を越える貨物列車の運行開始後、日本製自動車がこの陸海輸送を再び利用したことだ。これによって、中国初の東アジアから中央アジアへの自動車陸海輸送の新しいルートの正式運営段階に入ることを意味する。

 大連自由貿易試験区の紹介によると、地域的な包括的経済連携(RCEP)の締結にともない、大連は市場の状況に応じて、中国で「日本-大連-中央アジア」自動車の陸海輸送の新パターンを率先して開通したという。同時に、税関、埠頭ターミナル会社、鉄道会社などの関係者と専門チームを結成し、外国企業のニーズに対応し、トランジット輸送の全体物流プランを企画、設計、作成し、最終的に大連市自由貿易試験区で実現し、日本製自動車の第一陣のトランジット輸送を完了させた。

 かつて日本の自動車製品は、地中海や黒海ルートを通じて中央アジアに入り、ロシアの港に着いてから国境を越えカザフスタンなどに運送しなければならず、80日以上にもかかり、コストも高かった。

 この新しいルートができてから、日本製の自動車は、船便で大連港に到着し、港内で列車への積み込み作業を完了し、その後、鉄道で新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)コルガス市(Khorgas)へ向かい、そこで国境を越える用意をし、最終的に中央アジアに入る。自動車工場から中央アジアまで、30日以内に抑えることができ、コストを大幅に削減している。(c)CNS/JCM/AFPBB News