【3月7日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を選手に義務づけることはしないと話した。その一方で、接種が順調に進めば、来季は「満員に近い」アリーナで通常通りシーズンを進められる可能性があるという。

 オールスターゲーム(2021 NBA All-Star Game)を翌日に控えたオンライン会見で、シルバーコミッショナーは来シーズンについて、「現時点で、およそ半分のチームが観客を入れている。ワクチン接種が今のペースで進み、変異株に対しても同じように効果を発揮するのであれば、来季は満員に近い状態で試合ができるという希望を持っている」と話した。

 また、海外でのエキシビションやレギュラーシーズンの開催は考えていないが、以前と同じレギュラーシーズン82試合で10月開幕、6月閉幕のシーズン進行には自信を示し、「現時点で、通常通りに開幕できる可能性はかなり大きい」とコメントした。

 ワクチンを接種するかどうかは「個人の判断」であり、「誰もがそうであるように、自分で決めなければならないことだ」という考えを示した。コミッショナーは、リーグと選手会が協力し合ってワクチンの情報を選手に提供し、それぞれの担当医やアドバイザーからも「自分で情報を集めるよう、選手に促している」と話した。

 コミッショナーの把握している限りでは、選手はまだ誰もワクチン接種は受けていないが、年齢などの理由で条件を満たしたコーチや他のスタッフの中には、接種を受けた人がいるという。(c)AFP