【3月7日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが6日、選手らから変更を求める声が上がっているリーグのロゴマークについて、「象徴的」なものだとして変更の予定はないと話した。

 NBAのロゴマークについては、2020年1月にヘリコプターの墜落事故で命を落としたコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏をイメージしたものに変え、「(ブライアント氏を)新ロゴとして不滅の存在にしよう」という活動が発足し、嘆願サイトではすでに300万人分以上の署名が集まっている。

 ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)のカイリー・アービング(Kyrie Irving)もこの案を強く支持し、「彼は僕らの世代の基準だった。コービー・ブライアントのような卓越した存在を基準や前例にしたい。そうだ。彼をロゴにする必要がある。誰が何と言おうが、黒人のキングたちがこのリーグを築いてきた。それが自分の見解だ」と話していた。

 NBAのロゴマークは、元レイカーズのスター選手ジェリー・ウェスト(Jerry West)氏のシルエットを使ったものが広く受け入れられているが、ウェスト氏本人は変更してもらって全く構わないと話している。

 それでもシルバーコミッショナーは、オールスターゲーム(2021 NBA All-Star Game)を翌日に控えたオンライン会見で、「現在のロゴは象徴的なものだ」と話し、「今は変更すべき時期ではないと感じる」と続けた。リーグ事務局として、この件を話し合ってはいないという。

 コミッショナーは、「みなさんの気持ちは理解するが、ロゴは現在のもので適切だと感じている」とコメントし、ブライアント氏の名前はオールスターの最優秀選手(MVP)賞に使っていると述べた。しかし、いずれデザインの刷新を検討する可能性はゼロではないという。(c)AFP