【3月6日 AFP】フランステニス連盟(FFT)の責任者は5日、今年の全仏オープンテニス(French Open 2021)が例年通りに5月から6月にかけての春季開催に戻り、「最大限の人数」でファンの受け入れを可能にするという強い意向を明らかにした。

 昨年の全仏オープンは、新型コロナウイルスの影響でテニス界が5か月間の中断を余儀なくされた後、9月から10月にかけての開催に踏み切った。大会が実現した際には、感染防止対策に従って、現地ローラン・ギャロス(Roland Garros)で認められた1日あたりの観客数は最大1000人に限られていた。

 FFTの事務局長は、「われわれの強い要望は、政府の決定と精巧に作成された極めて大胆かつ厳格な提案がなされた衛生プロトコルに従った上で、(予選も含めて)5月17日から6月6日の日程で大会を開催することである」とすると、「当局から承認される最大限の観客を入れる」と強調した。

 また、「さまざまなシナリオを作成している。タブーを設けず、競技と健康の間で最大限の妥協案を実現していきたい」と補足し、「ウイルスの感染状況やワクチン接種の進み具合が許す限り、上限を最大限まで拡大することを目指す」と述べた。(c)AFP